今回は様々な要因がある中から『姿勢』の視点からO脚と腸脛靭帯炎(通称:ランナー膝)について説明します。
まず、「歩く」というのは、両足もしくはどちらかの片足が地面に接地することの繰り返しで体を支持しています。
一方で「走る」というのは、片足のみが地面に接地する連続です。
この2つを比較した場合、大きく違うのは、「走る」場合には両足が地面から離れている瞬間があります。
その為、「歩く」のと「走る」のでは、足が地面に接地した瞬間に片足に受ける衝撃が大きく違います。
【膝の状態の確認方法】
O脚の姿勢であれば、膝関節の外側に走行する腸脛靭帯が伸ばされやすい状態なので、痛みが出やすい要因の一つだと言えます。
その為、まずは正面からO脚なのかどうか、確認をしてみましょう。
また、膝を観察する時、両足を地面に接地した姿勢で確認することも大切ですが、「歩く」「走る」といった状況が再現できる片足立ちになった時の膝の状態を確認してみると良いでしょう。
また、痛みに気をつけて頂きながら、片足でジャンプして、着地する瞬間の膝関節の状態を観察することも良いでしょう。
【綺麗な姿勢】
【O脚の姿勢】
以上の写真のようにO脚傾向の方は膝関節の外側に位置する腸脛靭帯が伸ばされているのが観察できます。
靭帯が伸ばされている状態でランニングを続けることで、、膝関節の外側では靭帯が伸ばされ、擦れます。
その状態が続いた結果、痛みを感じたり、腫れたりします。
ランニング中に膝の外側が痛くなる方は、一度、O脚のチェックしてみましょう。
チェックする際は2つ姿勢で確認しましょう。
①両足を地面に接地した膝の状態
②片足立ちになった時の膝の状態
両足を地面に接地した際はO脚が目立たなくても、片足立ちになった時にO脚が目立つ場合もあります。
是非、自分自身のお体に興味をもつ為にも、じっくりと観察してみましょう。